話題の劇場ガンダム最新作、閃光のハサウェイを見てきました。
映画にして面白くなる話なの?というイメージでしたが、音楽・映像面のクオリティが高く、満足のいく劇場作品でした。本作は三部作になっているので、二部の公開が楽しみです。
以下、各シーンの感想をネタバレありで記載しています。
『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』 ©創通・サンライズ
・ダバオ市街戦のMS一般市民視点での描写が大迫力でした。閃光のハサウェイは大まかなあらすじしか知らなかったので、一般MSであるメッサーとグスタフ・カールがメインの戦いなんてそんな面白くないかなーと思ってました。しかし受け流されたビームや火花が雨のように降り注いで道路を溶かし、ギギを抱えて逃げるハサウェイも巻き込まれるシーンは緊張感抜群で、いつのまにかのめり込んでしまいました。
・飛行中、上空に展開する連邦軍に対し市街を背中にして攻撃を躊躇わせるマフティーのパイロット・ガウマンですが、連邦軍は市街の犠牲を顧みず攻撃します。(このあたりはケネスの指示なのか部隊の独断なのか気になります)
ガンダムではよくこういうコロニーや街を盾にするシーンがありますが、大抵は犠牲を顧みず撃たれるイメージですね。撃っちゃうんだなぁこれが。
・連邦軍側のメインMSであるペーネロペーは、ガンダムとしてはかなり異形のゲテモノです。僕もあまり好きではなかったのですが、飛行中のシルエットがよかったのと、飛行中に発せられる独特の信号音がペーネロペーの鳴き声のように演出されていたのが印象強く、本作で好きになりました。ガンダムの映像化ではエピソードをまたぐ毎に機体の強化バリエーションが披露されるので、次回作ではフライトユニットなどが強化された形態になっているかもしれませんね。
『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』 ©創通・サンライズ
・各カットの背景美術クオリティが高すぎる。特に植物園や港町のシーンは実写かと思った。
・ハサウェイとケネスのやりとりはお互いに相手を認めてる感があって良かった。こういう敵味方であることを隠して会話する関係好きなんですよね。(ケネスは別に隠してないけど)
本作の終盤でハサウェイの正体に感づいたようですが、今後この二人の関係がどうなるか気になりますね。
『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』 ©創通・サンライズ
・最後の海上戦は夜間だったこともあり少し見づらかったですが、その分ペーネロペーとクスィーのビームサーベルがぶつかった時に照らされるクスィーガンダムのシルエットが強く印象付きました。
『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』 ©創通・サンライズ
・人質を使えとの作戦にも関わらず、”情けないパイロットなのだな、レーン・エイム!”と言われた瞬間に人質ガウマンを返してしまう煽り耐性ゼロのレーンくん。ほぼ同じ性能である兄弟機クスィーとの戦闘でもハサウェイに終始圧倒され、人質のはずのガウマンに戦闘中に逐一アドバイスされる始末。
ガウマン解放後はクスィー・ペーネロペー両機体のメイン武装であるファンネルミサイルによる攻防が展開されますが、ここでも海面に気を取らせたハサウェイが一気にミサイルを展開し、勝負が決しました。初対決は割とあっけなくクスィーが勝ってしまったので、次回以降はレーン・ペーネロペー共に接戦を繰り広げて欲しいなぁ。
サンライズが”UC NexT 0100 PROJECT “として大きく力を入れているだけあって、素晴らしい映像化でした。次回にも期待が高まります。
www.youtube.com