5vs5の多人数チーム”ポケモンユナイト”が7/21に配信され、友達に誘われたのをきっかけに始めてみました。
ユナイトのようなMOBA(Multiplayer online battle arena,多人数RTS)は、友人がプレイしている話を聞くだけで実際に触ったことがありませんでしたが、通話でチーム戦をやってみると連携がうまく決まったときの達成感が面白く、ちょっと野良でもプレイしちゃってます。
ユナイトについて調べてみるうちにLoL(League of Legends)から踏襲されているシステムが多く、「知らないとゲームにならない」とか、「チームメイトに迷惑かける動き」がそれなりにあることがわかってきました。実際、私が今いる低ランク帯では明らかにセオリーを知らないプレイヤーも多いです。
そこでポケモンユナイトをプレイするうえで「戦犯」にならないために、やっちゃダメなことを記事にしました。
ユナイトの対戦では、セオリーに反するNG行動をしてしまって相手の得になり、チームの負け原因になってしまうことがあります。
ここで、やってしまった行動がNGであることを知っていれば反省できますが、MOBA初心者はゲームの流れを知らないため、NGであることに気付くまでに時間がかかると思います。
僕自身、MOBA経験が無いためにゲームの流れを知らずに「急に相手が強くなって、本陣ゴール前で倒され続ける」ゲームを何度かやってしまいました。KOされるのがダメなのはなんとなくわかるけど、実際にどれだけの損失があるのかをゲーム内だけで把握するのはゲームセンスの無い自分には難しかったです。
ここでは、「対戦」ができるようになるまでに覚えたセオリーを書いてみました。
「このアイテムが安定」とか「このポケモンの組み合わせが2vs2で強い」とか細かい話は書きません。
MOBA経験者の友人に教えてもらったり、MOBAプレイヤーがブログやTwitterで言及しているなかで重要なものから以下の4項目でまとめています。
- レベル上げが最優先、野生ポケモンを倒そう
- とにかく死なないことが大事、強い敵からは逃げよう
- レーン分担は上:中央:下=2:1:2となるよう分かれる
- サンダーはこちらが勝っている時は攻撃せず、相手が攻撃し始めるのを待つ
目次(クリックで移動)
はじめに:ポケモンユナイトは経験値を奪い合うゲーム
なぜセオリーが大切かというと、
ユナイトは一度ついた有利/不利の差がどんどん広がっていくゲームだからです。*1
まず、ポケモンユナイトで最も重要なリソースである”経験値”について説明します。
ユナイトは以下の方法で経験値を得てポケモンを強化します。
①野生のポケモンをKO/アシストする
②相手のポケモンをKO/アシストする
③ゴールする
④時間経過
⑤がくしゅうそうちを持たせる
このうち④⑤は立ち回りに関わらないため割愛。*2
ユナイトでは①を獲得するための経験値稼ぎ、②③を得る相手との戦いで経験値をいかに獲得するかがポイントとなり、最重要のセオリーとなります。
1. レベル上げが最優先、野生ポケモンを倒そう
ポケモンユナイトでは1レベルの差が非常に大きいです。
相手ポケモンとの相性にもよりますが、相手ポケモンと戦う時にレベルが1低いとかなり不利で、2低いとほぼ勝てません。
なので、相手ポケモンと戦う前にレーン脇の野生ポケモンを狩り尽くして経験値を稼ぐことが、序盤だけでなく終盤でも大事になります。
(ゲーム開始から上下レーンに別れたあとすぐに相手ゴールに突っ込むプレイヤーを低ランク帯でも見かけますが、これが最悪の例です。)
ここで重要になるのが、味方と相手のエリアの境目に出現するビークイン(+タブンネ・ヘイガニ)の存在です。
味方と相手がそれぞれのエリアで野生ポケモンを狩り尽くしあう場合、図の中間地点に湧くビークイン・タブンネ・ヘイガニの経験値を取った側が有利になります。
※上の図では、早いタイミングで出てくるためにビークインを例として記載していますが、上下に登場するロトム・カジリガメはより重要な野生ポケモンです。
ただしチーム単位で狙うべき戦略的な争奪対象であるため、ここでは一旦触れません。
うまく倒せた場合は味方に経験値ぶんのアドバンテージを得て、相手は経験値をとれなかったディスアドバンテージを負います。
もちろん相手プレイヤーも重要性を理解しているため、ラストヒットを狙ったり妨害してきたりするのでうまくいかないこともありませんが、「境目の経験値をとったほうが有利」ということは覚えておきましょう。
ちなみに、野生ポケモンの種類によって得られる経験値が変わります。
詳細は検証している方のTweetを参照してください。
野生ポケモンの経験値を検証しました。
・タブンネはヘイガニよりも1.75倍経験値が多い
→下ルートの方が経験値総量が多い・カジリガメがチーム全体で17タブンネ
→カジリガメを取ったチームが圧倒的に有利ポケモンユナイトはカジリガメゲー#ポケモンユナイト #ポケモンUNITE pic.twitter.com/p0NN7siKfS
— とうや【オータムGames】 (@OtamuGames) 2021年7月24日
2. とにかく死なないことが大事、強い敵からは逃げよう
経験値の重要性をざっくりですが記載しました。
次に、相手にKOされたときのデメリットについて羅列してみます。
KOされたときのデメリット:
・相手ポケモンが経験値を得る
・エオスエナジーを落とし、相手に取られる
・ゴールを守れず、相手にゴールされスコア差がつく+経験値を得られる
・復活するまでの時間、経験値を稼げない
・味方エリアに攻め込まれ、味方エリアの野生ポケモンを取られる
こんなにデメリットがあります。
一度KOされただけで、経験値を取られ、スコアを取られ、さらには味方エリアの野生ポケモンまで取られる可能性が生まれます。
この状態ですぐ相手ポケモンにリベンジを挑むと、
戦う→KOされる→相手が強くなる→戻って戦う→KOされる・・・の負のループが生まれます。
相手からすると経験値が歩いて寄ってきてくれる状態です。
前線に戻る前に経験値を稼いだり、状況を確認して味方と足並みを揃えましょう。
KOされるということはその時点で相手のほうが有利ということですが、KOされることで相手が更に有利になり、差が広がってしまいます。
だからこそ、KOされない(死なない)ための立ち回りが重要になります。
・味方ゴールで戦う、強い敵からは逃げよう
–ゴールでは回復しながら戦えるため、中盤までは同じ人数・少しのレベル差であればほぼ負けません。
ただし人数やレベルに差がある場合は、チャットでサポートを要請しましょう。中央レーン担当のポケモンに助けてもらえるかもしれません。
–後半戦ではユナイトわざを使った高火力ポケモンが攻めて来た場合防衛しきれない時があります。
・HPが減ったら即回復し、できるだけ満タンを保つ
–ゴールに戻ってゴールで回復を待つ、木の実を取って回復しましょう。
-HPが減ったまま陣地の境目でうろうろしていると中央エリアや草むらからファイアローが飛んできてKOされる・・・ということがよくあります。
・自分ひとりでゴールに攻め込まない
–レベル差がついていても、同じ人数だとゴールにいる相手を倒すのは難しいです。
–相手ゴールを攻めるときは人数差をつけるのが基本です。中央レーンからの援護が来たときに一気に攻めましょう。
それ以外のゴール攻めの戦略では、前に出てきた相手をKOした直後にレーンを移動してみて移動して仕掛けるのが良いみたいです(倒したポケモンは復活時間でゴール防衛に参加しづらいことと、相手のエナジーが半減するのでレーンを一時的に放棄してもゴールされてもスコアに響きにくいため、リスクが少ない)。
3. レーン分担は上:中央:下=2:1:2となるように分かれる
この配分がもっとも効率よく経験値を獲得できる組み合わせです。
もっとも効率が良い理由ですが、これ以外の組み合わせでは経験値獲得か戦線維持どちらかに弱点が生まれ、損しやすいからです。
上下どちらかが3になると人数有利を作りやすいですが、経験値のシステム上3人が得られる経験値の総数は1人でレーンを担当したときと同じになり、一人あたりの経験値は少なくなります。
それによって成長が遅れ、相手レーン2人+経験値を取り尽くした中央ポケモンとの戦いになると負けてしまいます。*3
一方、上下どちらかが1になると、これも中間地点での戦闘で負けてしまいます。
経験値・スコアといったリソースを奪われるため、大きな損失になります。
そして中央がいない場合ですが、中央エリアに居る野生ポケモンの高い経験値を相手に取られてしまい、ただでさえ凶悪な中央ポケモンに手がつけられなくなります。
野良プレイで中央レーンに誰も行かなかった場合は、少し相性が悪くても序盤だけでも担当しましょう。
4. サンダーはこちらが勝っている時は攻撃せず、相手が攻撃し始めるのを待つ
サンダーは、有利不利の広がるこのゲームのスコア差を覆す手段です。
それまでにスコアが大差で負けていても、サンダーを倒して全員でゴールすれば逆転勝ちができます。
※もちろん、サンダー争奪戦を制したうえで相手ポケモンに妨害される前にゴール前にたどり着くためにはレベルが必要です。ここでも経験値の重要性が現れてきます。
もちろん勝っているときにサンダーを味方で倒せば味方の負け筋を封じることになりますが、相手にとられたときのデメリットも大きいです。
例えば、味方が勝っているのに安易にサンダーと戦い、サンダーとの戦いで消耗して相手にKOされたあげくサンダーも倒される・・・となってしまうと目も当てられません。
ですので、勝っているときはサンダーを倒しにきた相手ポケモンを狙ってKOすることを狙い、サンダーを守りましょう。
相手がサンダーを倒せそうになったとき、わざを温存しておいてサンダーを自分でラストヒットを奪えば、負け筋を塞ぐことができます。
おわりに
ここまで書いたセオリーを知っていれば、まったく知らない相手にはかなり勝ちやすくなり、
味方との連携も徐々にとれるようになるはずです。
抑えておくべきポイントを事前に知っておくことで、ちょっとした知識不足による一方的な負け試合を減らせればと思います。
僕もそもそもMOBA初心者だし、ユナイトのプレイ時間もまだまだ少ないしなので、高度な駆け引きについてもこれからプレイを通して覚えていきたいですね。
戦法とかプレイ雑感みたいな記事も書くかもしれません。
*1:基盤となったLoLでも、この差を広げる動きはスノーボールと呼ばれています。(一度得た有利が雪玉式にさらに大きくなることから)
*2:時間での経験値獲得量は、相手との得点差によって補正がかかっているらしいです。負けている側が挽回するための仕掛けと推定します。
*3:がくしゅうそうちを使って人数有利と経験値獲得を両立するといった戦法はあると思います。