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自動昇降デスクが欲しい
リモートワークの増加にともない、立ち・座りを同じデスクで切り替え可能な自動昇降デスクが話題になっています。数年前には10万円以下の自動昇降デスクは数えるほどしか種類がありませんでしたが、現在は多くの家具を扱う老舗メーカーから3万~5万円の価格帯で販売されています。
私自身は在宅勤務の頻度は少ないのですが、今回間取りを整理する機会ができたので、前から気になっていた自動昇降デスクを買ってみることにしました。
しかし、ただでさえ高い作業机に電動昇降まで付くとなると、当然お値段もかなり高くなってしまいます。
各メーカーによって当前仕様が異なるので、ここでは電動昇降デスクを比較検討してみることにします。
結論としては、FLEXISPOT社のSanodesk EC5 か、FLEXISPOT E7を買うことにしました。
自動昇降デスクのメリット
① 自分の身長に最適な高さで座って作業できる
ある意味でスタンディングデスクとしての機能よりも魅力的な点です。
日本のオフィスで使用されているような標準の机は、床から天板の上までの距離がだいたい70cm前後に設定されています。
しかし、実は70cmとは身長が180cm前後の人がキーボード作業するのに適した高さです。
日本人男性の平均身長が171cm、女性が160cmであることを考慮すると、
殆どの人は適正より高い状態で作業をしていることになります。
PC作業は長時間行うことが多いので、適切な高さでないと肩こり・腰痛の原因となります。自動昇降デスクは70cm以下の高さで自分に合った高さを調整できることが一番の魅力ではないでしょうか。
身長の適正長さは、以下のサイトなどで調べられます。サイトによって数センチ異なります。
私は身長175cmなので、67~71cmあたりが適正のよう。
② 立って作業ができる(スタンディングデスクになる)
おそらく電動昇降デスクを検討する人の7割以上がスタンディングデスクとして使用することを前提にしているかと思います。
私自身は在宅勤務の頻度は少ないですが、休日もPCに座っている時間はかなり長いので、その1割でも立ち仕事にできればいいかなーと思って購入を検討しました。
実際導入した後で、やっぱり立ちながら作業は面倒になって0割になる可能性はあります。
が、他にもメリットはあるので私自身はそれでも別にいいやと思ってます。
③ちょっとした微調整ができる
ちょっとした上げ下げができるという点が、やっぱり便利そうです。
座っている姿勢は人によって違うので、実際に体に合った高さは身長だけではわかりません。昇降できれば、ちょっと高いなと感じたらすぐに調整できます。
他にも、デスク下で作業したいときは高度を上げて作業しやすくするとか、配信する人はカメラの高さを調整したりとか、いろいろメリットがありそうです。
実は、私が使っている現在の机で一番不満な点は、溶着ミスで足が傾いているとか、角の面取りがされてなくて危ない(保護シールでケアしている)とかではなく、イスの肘掛けが机にぶつかって収まらない点なんですよね。
これ。
使っているイスの肘掛けが可動しないのでイスの高さを自分に合わせると肘掛けがぶつかってしまいます。
イスを下げればいいのですが、そうすると座高も作業の高さも合わないので上げたままにしています。
それ以外はイスに不満がないので、ここだけが気になっています。
この点も、収納したい時に机を上げればいいだけなので問題なくなりそう。
④ワンタッチで昇降できる(手動昇降デスクは上げ下げ作業がきつい)
電動か手動式か?という点ですが、一度高さを決めたら殆ど動かさない場合になら手動式デスクが選択肢になるかなと思います。
ガス式で手動で高さを変えられるものもありますが、レビューを参照したところ非常に力が要るとのこと。
何度も上げ下げするのは時間もかかるし面倒なので、少なくともスタンディングデスクと通常の机を切り替えて使用する場合は、電動がいいと思います。
各メーカーの比較
各メーカーの自動昇降デスク
ここでは、電動昇降デスクとしては低~中価格帯となる3万~8万のデスクの性能を比較してみました。比較表の前に、メーカーごとに販売ページを並べてみます。
- 山善item.rakuten.co.jp
- Sunon (Amazon)
- タンスのゲン[幅120×奥行73]違いは“安定感” 電動スタンディングデスク 2モーター昇降 高さメモリ機能付き〔69100001〕www.tansu-gen.jp
- IKEAwww.ikea.com
- ニトリwww.nitori-net.jp
- FLEXISPOT
- Sanodesk EC5item.rakuten.co.jp
- E7
FlexiSpot | E7
各メーカーのスペック比較表
※価格はすべて天板付きの価格で比較しています。一部のデスクはフレームのみ購入して天板をDIYすることもできますので、天板にこだわる方はトライの価値あり。
比較してわかったこと
- 高さを70cm以下に設定できるのは、IKEAのBEKKANTとFLEXISPOTのSanodeskEC5/E7。
- IKEA・ニトリ製は同価格帯で標準装備である高度メモリ・障害物検知機能が無い。
- 比較したなかで最安はSunonのデスク。標準機能を揃えて3万円台なのでコスパがよさそう。
特筆すべき点は昇降範囲の下限高さです。
低価格帯の多くは下限が70cm以上であり、それより下げることができません。
ここで70cmは身長が高い人の適正であるという点を考慮すると、身長が180cm程度ないとPC作業に適した高さにはできないということになります。
私の最適高さが65~70の範囲なので、今回70cm以下に設定できない山善・Sunon・タンスのゲンは不採用としました。
が、これらは価格も低めで評価もよいので、身長が高い方や、イスを高くして作業する方にはオススメできます。
下限が70cm以下に設定可能なデスクは、FLEXISPOT社のSanodesk EC5,E7, IKEAのBEKKANTです。
このうち、IKEAのBEKKANTは高度メモリ(ボタン1つでよく使う高さまで動かす機能)が無い点で劣ります。
以上から、FLEXISPOT のSanodesk EC5 または E7を買うことにしました。
Sanodesk EC5はFLEXISPOT E3の後継モデルなのですが、現在楽天でしか取り扱いがありません。ユーザーが多く実績のあるE7を買うことになりそうです。
(追記)今回の比較の結果から、FLEXISPOT E7を購入しました。
昇降デスクの組み立てはそこそこ難しいので、組み立て工程を記事にしたこちらも参考にしてください。
おわりに
Sanodesk EC5は楽天でしか売っていないため、ちょっとお金を出してハイエンドであるE7を買っちゃうかは検討したい。
また、天板サイズは部屋の間取りに関わるため、もう少しだけ考えます。
FLEXISPOT製は電動昇降デスクとしてはド定番ですが、昇降範囲の仕様から他社を上回っていました。
FLEXISPOTはブロガーへの製品提供をしているのもあり、偏っていないか身構えながらレビューを見ていましたが、やっぱりこういう製品は使っている人の感想が一番頼りになります。
そんな中でも、”実はFLEXISPOTは粗悪品だ!”というような人も見受けられないので、品質については間違いないと考えます。
ただ、FLEXISPOTを含むすべてのメーカーで部品の不良(溶着ズレなど)や欠品の報告はレビューで散見されます。国内メーカーでも製品は中国製であることが多いので、国内だから安心!とはなりません。(私の今使っているニトリで買った机も穴位置がズレています)家具の品質管理ってそんなに難しいのかな・・・
FLEXISPOTは中国人サポートとのことなので、こういったメーカーとの連絡に備えて国内メーカー品を購入するのも手だと思いました。
今回は調べませんでしたが、家具の老舗メーカーが出している10万円以上の昇降デスクなんかはサポートもしっかりしていそうですね。
参考にしたサイト
①エンジニアizmさんのブログ:自動昇降デスクのDIYと使用感
昨年にFLEXISPOT+DIY天板で自動昇降デスクを揃えた方のブログ。
自動昇降デスクの良さはこのときに知りました。
②家電批評様の比較レビュー:最新モデルを含めた2021年のおすすめランキング
2021年度におすすめの机として、山善とSunonが紹介されています。
③ガジェットブロガー トーマスさんのブログ:FLEXISPOT使用感
1K6畳の部屋に電動昇降デスクは入るのか?という点で参考になりました。
④デスクブロガーのカゲノデスクさんのブログ:FLEXISPOT 13種類の比較・選び方ガイド
数あるFLEXISPOT製デスクを比較する際に役立ちます。