レビュー

映画「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」感想

ドラゴンボールの新作映画、「スーパーヒーロー」を公開当日に見てきました。
かなり面白く満足感がある作品でした!!

実は前作「ブロリー」がとても良かったので本作も期待しており、前日に映画チケットをとってしまうほどワクワクしていた作品でした。今作は全編CGで表現されていますが、アニメとして違和感なく表現されており迫力のバトルは見応え抜群です。

原作での出来事が描かれたり、印象深いシーンのオマージュがあったりとファンなら嬉しいシーンが多かったです。
自分、こんなにドラゴンボール好きだったか?と思うくらいニヤニヤしながら見てしまいました。

 

ドラゴンボール超 SUPERHERO

CGで描かれるドラゴンボールバトル

新たな人造人間<スーパーヒーロー>

冒頭に原作のレッドリボン軍との戦い、人造人間編のおさらい。その後、今作の主要人物「Dr.ヘド」をレッドリボン軍総帥「マゼンタ」が勧誘します。

このおさらいの中でヘドの家系図がサラッと書かれるのですが、Dr.ゲロの妻がゲームオリジナルキャラである人造人間21号にそっくりで、息子は原作に登場した人造人間16号だったりと、地味に重要な設定が出ていました。

新企画「FOREVER NO.21」を発足!第1回目は人造人間21号の活躍を改めて紹介!

Dr.ヘドは人造人間を作れる頭脳を持っているものの祖父であるゲロの復讐に興味は持たず、作るのはあくまでも正義のヒーローとのこと。

 

ドラゴンボール超 スーパーヒーロー - 写真5

今作登場するガンマ1号・2号は悟空たちを「侵略してきた宇宙人」だと教わり、正義のヒーローがとして戦いを挑みます。それぞれガンマ1号は悟飯と、ガンマ2号はピッコロと戦いますが、どちらも「悟空やベジータに匹敵する」と評されます。

今更ドラゴンボールにこんなキャラが・・・?と思いましたが、ドラゴンボールで気功波ではなく光線銃を使って強力なビームを出すのはかえって新鮮でした。

特に2号は攻撃ごとに背景文字が出たり、ビジュアル的に面白かったですね。
序盤は1号に慎重さが足りないとたしなめられた2号ですが、終盤はいち早く覚悟を決めたりと見せ場が多かったです。

戦闘はCGですが演出などは完全にアニメなので、まったく違和感が無いです。CGのスーパーサイヤ人かっこよすぎない?

PVでは、原作の最強形態であるサイヤ人を超えた悟飯(ゲーム等ではアルティメット悟飯とされています)が公開されていますが、この時点でオーラの出方とか影の付け方のクオリティが高くて最高です。

 

超からのキャラも旧作キャラも登場

前作「ブロリー」で登場したブロリーと、元フリーザ軍のチライ・レモも登場。また、回想シーンですがジレンにも少しだけ登場し、修行の動機となっています。

今作は悟空とベジータが地球におらずビルスと修行をしており、ブロリー達も一緒に過ごしています。悟飯たちにフィーチャーするためには致し方なし・・・ではありますが、悟空vsベジータの戦闘シーンはしっかりと用意されていて抜け目がなかった。

カリン・ヤジロベーや、デンデも登場。デンデは原作から背が伸びています。

終盤にはクリリン・人造人間18号・悟天・トランクスも参戦します。

【ネタバレ】

以下はネタバレを含むため改行。大丈夫な方はスクロールしてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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今作の悟飯は人造人間/セル編で着用していた魔族の道着を着ています。そこから察する通り、「みんなセル編の最強悟飯がまた見たいよね?」というスタッフの笑みが伝わってくるような展開でした。

終盤のセルマックス戦はガンマ1号/2号を差し置き、完全に悟飯とピッコロが主役でした。

■セルマックス

原作セルの第二形態が巨大化したような姿。体中から紫色のビームを出して攻撃する。シッポの先は鉄球のようになっており吸収機能は無さそうです。

完全体はあるのか?と期待しましたが、最後まで大きな変身はありませんでした。ちょろっとネタバレ感想を調べたところ、完全体が無かったのだけ残念!とのコメントもちらほら。
まぁ、暴走状態で起動させられた設定の今作ではせっかくのイケメン完全体も台無しなので妥当といえば妥当。

■オレンジピッコロ

PVで公開されていた黄ッコロさんから、身体が筋肉質になり太くなった形態。名前は作中の雑談で呼ばれていたけど正式名称はどうなるんだろう。
神龍に潜在能力を開放された際「少しオマケをしておきました」と言っていたがさらなる新形態とは驚き。

結局、サイヤ人たちほど派手な変身ではないし終始かませなんですが、今までに無い大活躍でした。ガンマ2号にも実質勝ってたしね。

定番の腕再生は無かったものの、巨大化したり腕を伸ばしたりと原作要素をふんだんに使っていました。
(追記:友人から教えてもらいましたがセルマックス拘束する時に腕再生やってたみたいです。見逃してたっぽい・・・)

ところでピッコロさん、「悟飯に戦いを思い出させるためにわざと娘のパンが危険な所を見せるぞ!」って作戦を立ててたけどセル編の悟空と近いことをやってないか・・・?

まぁ、直前に修行や娘のことよりも研究に没頭している状態を目の当たりにしているので仕方ないかもですが。ガンマと戦えるのも、悟空・ベジータ以外だと悟飯しかいないですしね。(人造人間17号やブウも参戦できない理由があるため)

■覚醒悟飯

セルマックスにピッコロが殺されかけるのを目の当たりにした悟飯がプッツンした新しい姿。

赤と青のオーラを纏い、全体的に髪の量が増えて大きく逆立った形態。「身勝手の極意」の悟空のように髪が白く輝いています。

髪が増えて逆立っているため、道着も相まって地面に降り立ったときのシルエットは完全に少年期の覚醒悟飯!!

悟飯は悟空やベジータのようにスーパーサイヤ人としてではなく、

形態変化した途端にセルマックスのパンチを受け止め「この程度か・・・?」と言ったあたり、舐めプしがちな性格は変わらない模様。ただ、今回は最後のトドメを決めきりました。

最後にピッコロがセルマックスを伸びる腕で絡め取り、動きを封じたところで最大まで溜めた気で悟飯が放つのは・・・魔貫光殺砲!

ピッコロの必殺技である魔貫光殺砲でセルマックスの核を撃ち抜き、セルマックスは大爆発。
戦いの後にピッコロからも魔貫光殺砲を放ったことに言及され、照れながらも幼い頃に練習していたと話す悟飯。最後まで師弟関係が推されているの、よさみがありますね。

原作ではセルは親子かめはめ波でチリも残さず消し飛ばされましたが、今作はピッコロの技である魔貫光殺砲でまさかの〆。覚醒直前にピッコロは「最大の気で頭部を貫け」と言っていたので、技の選択としても間違ってないのが好ポイントでした。

そのほかオマージュシーン

 

  • 悟飯が投げられた仙豆を落とす:悟飯が投げられたポタラを落とすシーン
    原作ブウ編で印象深い戦犯シーン。今作での言い訳として悟飯は超サイヤ人にならないと視力が低いと言及されていました。
    ぶっちゃけ話に影響が出ないレベルなので、映画スタッフが唐突にやりたくなっただけとしか考えられない・・・
  • ピッコロのスマホの持ち方:ピッコロ大魔王のボールの持ち方
    PVで話題になった持ち方。地味に椅子も大魔王時代っぽい。
    画像
  • ピッコロがセルマックスを抑える:悟空がラディッツを抑える
    どちらも魔貫光殺砲を打つシーン。今回は相手が巨大かつ弱点がわかっていたので、ピッコロは巻き込まれませんでした。

まとめ

ドラゴンボールの劇場版として完璧な出来でした。人によってはガンマたちのノリとか受け入れられないかなと思いましたが、思ってた以上に過去作との関連とか、シナリオの運びに気を遣っていたなという感じです。

「ブロリー」の前の「神と神」「復活のF」はイマイチスッキリしないシナリオだったので今回はどうかと思っていましたが、終始ワクワクしっぱなしの神映画でした。

 

今回はここまで。読んでいただきありがとうございました。

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